仕事が続かない父、酔いつぶれている母。
「子どもの頃の記憶で明確になるのも、この時期からで、つまり記憶の始まりが、家族の別れだった」と監督は話す。作品の中でも、この時期の記憶を
描くことは多いという。
『日本で一番悪い奴ら』を撮ったときに薬物依存症者と出会い、それまで抱いていた偏見が消えていった。
ピエール瀧さんが逮捕された際、監督は「排除ではなく治療につなげるべき」とコメントを出し、いずこも自粛の嵐の中、ピエールさん出演のシーンも
差し替えなしに上映となった。
そして今、監督は回復施設のドキュメンタリーを撮影中だ。