特集 怒るのをやめたい人 怒りをガマンしてきた人
クレプトマニア(窃盗症)という病気のことが、日本で広く知られるようになったのは、 マラソン元日本代表の原裕美子さんの告白が大きい。 選手時代の厳しい体重管理から重い摂食障害となった原さんは、 食べ物を得るために、万引きを繰り返すようになった。 何度逮捕されてもやめられず、留置場で絶望の淵に立つ中、 出会った弁護士の言葉がきっかけで本格的に病気と向き合うようになっていく。
発行元 ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
発売元 アスク・ヒューマン・ケア
A5判/114頁
発行 2021年12月
ISBN978-4 909116-27-7
怒りをガマンしてきた人
どうやって傷の連鎖を止める?
怒りはもともと、自分や仲間の生存と安全を守るための大切な感情。
ところがしばしば、やっかいな事態を引き起こす。
アルコール依存症者と家族の間では、怒りの悪循環が起きるという。
ACや、何らかの被害体験を持つ人にとっても、「怒り」は避けて通れない課題。
……どうしたらいい?
なるほど納得の解説と体験をお届けする。
PART1 飲酒と怒りを調査したら…【猪野亜朗】
PART2 依存症家族にとっての怒り【猪野美春】
PART3 体験―怒りの爆発
PART4 そもそも怒りとは何か?【岩壁 茂】
PART5 体験―抑えた怒り
特集 怒るのをやめたい人
怒りをガマンしてきた人
あの激しい怒りの正体
【協力:小林桜児/聴き手:風間暁】
ASK社会対策部・薬物担当の風間は10年前、 入院治療後の外来で怒りを爆発させて暴れ、 その日を最後に外来に行かなくなった。
以来、主治医だった小林医師とは会っていないという。
《当時の怒りの正体を探る》対談を編集部が企画し、 小林医師にお願いしたところ、ご快諾いただいた。
そこで出てきたのは……。
介入のチャンスへ!
*学会が一歩踏み出した【企画協力:厚坊浩史】
*家族の手記/当事者の手記
アルコールには発がん性があり、代謝過程でできるアセトアルデヒドにも発がん性がある。
WHOは、口腔・咽頭・喉頭・食道・肝臓・大腸と女性の乳房の「がん」を、アルコール関連がんと認めている。
この秋、がん医療と依存症専門医療をつなぐ初めてのシンポジウムが行なわれた。
その模様に続いて、依存症家族が医療などの関係者に理解してほしい思いと、依存症当事者のがん治療をめぐる体験、あわせて5つの手記をお届けする。
アスリートこそメンタルケアが必要
【取材・文 塚本堅一】
クレプトマニア(窃盗症)という病気のことが、日本で広く知られるようになったのは、 マラソン元日本代表の原裕美子さんの告白が大きい。
選手時代の厳しい体重管理から重い摂食障害となった原さんは、 食べ物を得るために、万引きを繰り返すようになった。
何度逮捕されてもやめられず、留置場で絶望の淵に立つ中、 出会った弁護士の言葉がきっかけで本格的に病気と向き合うようになっていく。
「SOSの出し方」と「受けとめ方」教育【髙橋聡美】
◆《睡眠特集 続編》えっ、そうだったのか!
発達障害と「眠り」とのただならぬ関係【堀内史枝】
◆《関連問題と家族》
ギャンブル調査の中身から見えてきたこと
【松下幸生】
◆《基本法NOW》アルコール関連問題啓発週間2021
コロナ禍二年目の工夫と挑戦
どうしたら、つながれる?【鴻巣麻里香】
(1)「申請主義」の隙間で
◆《新連載》 三森みさの心の穴を癒す旅
◆《リレー式》依存症支援の現場から
ソーシャルワーカー日記
(2)「依存症にやさしい町」にしようよ【俵はるみ】
◆連載 アサーティブトレーニングが教えてくれる
「相手といい関係をつくる」知恵
(7)苦手な人がいてもいい【中野満知子】
◆連載 サバイバルスキルからライフスキルへ
《最終回》「サバイバー研究会」の取り組み
【日置真世】
その他
◆読者のページ/ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)のアクション/イベント・デー タ